リーダーズマインド

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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大学の資産を生かした 高知を元気にする新機関

川目 公立大学法人となると、これまで以上に地域との連携が重要になると思います。地域住民とはどのようにコミュニケーションが図られているのでしょうか。

佐久間 これまでは、工学という学問、さらに言えば本学そのものが高知県の方々にとって身近な存在ではなかったように思います。しかし、公立大学法人化を契機に、県からは「従来以上の地域との連携強化」を期待されています。地域貢献を一層進めるために、新たに「地域連携機構」を創設しました。社会マネジメント・システム学のノウハウや、マネジメント学部のリソースを生かし、地域活性化に向けた課題の探究、政策提案や検証を進める予定です。
 産学連携が地域連携のハードだとすれば、地域連携機構における試みは、企業、商店や行政などの経営を支援する、地域貢献のソフトの部分も含むものです。

川目 地域の方々からの評価はいかがですか。

佐久間 公立大学法人化以来、「高知を元気にしよう」という願いを込めて、さまざまな講演会やシンポジウムを開催してきました。足を運んでくれた一般の方々からは、「高知工科大学が身近に感じられるようになった」という声が届いています。マネジメント学部に対する期待も高く、県内の経済界のトップの方々が「高知マネジメントサポータークラブ」という組織を自主的につくってくれました。


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