特別企画

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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学部・学科の情報感度が向上

 全学部・全キャンパスの情報を一元化したウェブサイトの構築には、どのような効果が見られるのか。日々更新される多数の情報は、学部・学科に情報発信を任せていたときには出なかった内容がほとんどだ。教員による学会での発表や、大学院生の論文の受賞などのニュースは、教員にとっては当たり前でも、切り口によっては対外的なアピール効果が高い。学部・学科でもそのことに気づきはじめ、広報課や「東海大学新聞」に積極的に情報提供する教職員が増えつつある。
 ウェブサイトを閲覧するユーザーにとっては、常に最新の正確な情報を入手できる利点がある。ユーザーの滞留時間は、リニューアル前に比べて格段に伸びているという。
 広報課は、学校法人内の大学以外のウェブサイトの管理・運営も進め、短大、付属高校、ハワイ東海インターナショナルカレッジ、幼稚園や付属病院のウェブサイトの運営に着手している。最大の利点は、情報をより多くの人に発信できることにある。例えば、東海大学のソーラーカーチームが世界大会で優勝したニュースを、付属高校のウェブサイトにもすぐ掲載できるなど、情報の幅に広がりが生まれる。「これが、学園全体の価値を高めることにつながる」と、篠原課長は言う。
 東海大学では、もともと「大学のの広報は一つ」との考えの下、大学全体の広報活動を学校法人の広報課が管轄してきた。今後、情報発信の一元化をさらに進め、広報活動の最重要媒体としてウェブサイトを充実させる方針だ。


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