研究授業および授業研究会は次のように行う。
　授業担当者は、教養部および各学科に所属するセンター所員の推薦を受け決定。参観者は毎回10人前後で、学内の教職員が任意に参加するほか、授業担当者と専門分野が近い教員をセンターが指名、『授業批評』を執筆する教員も加わる。また、他大学や高校などの教育関係者に限り、参加を受け付けている。
　授業担当者は、事前に教育観や授業方針、指導案などを記した資料を授業開発センターに提出。参観日の約１週間前までに参観希望者に配付する。研究授業の当日、参観者は、アンケート用紙に気になった点や改善すべき点などを記入。授業後は学生からも評価アンケートを取る。
　参観後、原則として当日の夕方に、約１時間半の授業研究会を開く。前半は、授業の組み立てや板書の仕方といった授業の方法論的観点から議論。後半は、専門分野が近い教員を中心に、内容論的観点から議論する。
　授業開発センター長の酒井陽一教授は、「さまざまな意見が出て、激しい議論になることもある。単なる批判ではなく、あくまでも改善が目的だ。参加者が互いに尊敬の念を持って建設的な意見を出すことが、暗黙のルールになっている」と話す。