特別企画

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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大学・短大の学生がさまざまな形で参加

 学内には若者向けの音楽になじみの薄い教職員が多く、初めて開かれるイベントの特別協賛に消極的な意見があった。海見俊宏理事長は、「冠スポンサーになるのは大きなチャレンジだった。それでも、地域社会との共同を通して本学のメッセージを伝える手法が成功すれば、今後の学園運営に大きく生かせると考え、学内の合意を取り付けた」と説明する。
 イベントのウェブサイトや、テレビの特別番組、CM、ラジオ、雑誌、新聞広告、駅広告など、多種多様なメディアでイベントの告知が展開された。看板や入場券を含め、新校名は県内外に広く伝わった。

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メーン会場には、社会情報学部の学生が健康体験コーナーのブースを設置。来場者の疲れを癒した。
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イベントの翌日、広島文化学園大学のエコサークルは、NPO法人セトラひろしまと共に、広島市中心部の清掃活動を行った。

 メーン会場には、ポスターやパンフレットで大学・短大の情報を伝えるコーナーを設置したほか、学生と卒業生がイベント出演やブース出展を行った。短大のコミュニティ生活学科の学生は、開幕イベントとして無料ステージにおいてファッションショーを開催。専攻科音楽専攻の学生と音楽学科の卒業生によるライブも行った。また、大学の社会情報学部健康福祉学科は、学科長の発案によりメーン会場に健康体験コーナーのブースを設置。アロマハンドマッサージ、ハーブティーなどを無料で提供した。看護学部は血圧や握力の測定コーナーを設けた。
 他の学生と教職員は、ペットボトルのキャップの回収を通してイベントに協力。地元NPO法人や地域住民と共に広島市中心部の清掃も行った。
 海見理事長は、「大学・短大とメディア、地域社会が共同してイベントをつくり上げる新しい試みを通じて、街の活性化に貢献でき、地域社会における存在感が高まった」と語る。
 当日は経済産業省の視察もあり、音楽を通して地域活性化を図るイベントとして高く評価されたという。


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