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Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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国際交流や地域活性化のプロジェクトが進行

 まず、興動館教育プログラムの内容について説明しよう。科目もプロジェクトも、2005年7月に建設された「興動館」が拠点となる。興動館は、宿泊可能な研修室、少人数のゼミ室などがあり、学生や教職員が24時間利用できる。
 興動館科目は、1〜4年次の全学部の学生が履修できる。学問領域ではなく、身に付けるべき能力ごとに科目が分類されている。フィールドワーク重視の少人数・双方向型授業により、「元気力」「企画力」「行動力」「共生力」の4つの能力を養う。経営におけるマーケティングや人材育成をシミュレーションする科目、与えられたテーマについてディベートする科目などがある。
 興動館プロジェクトも全学生が対象だ。学科・学年の枠を超えて集まり、主体的にプロジェクトの企画・運営に取り組む。「インドネシア国際貢献」「子ども達を守ろう」「武田山まちづくり」「カフェ運営」の4テーマの大学主催プロジェクトと、国際交流、社会貢献、地域活性、経済活動のいずれかの分野で学生が申請する公認・準公認プロジェクトがある。公認・準公認では「中国植林」「カンボジア国際交流」などのプロジェクトが活動中だ。
 活動は1年間を基本とする。終了時にはプロジェクトの成果報告も行われ、教職員で組織されたプロジェクトセンターが計画の達成度をチェックする。審査を経て、翌年の継続が認められることもある。
 AO入学者は、興動館プロジェクトへの参加が義務付けられている。興動館科目は必修ではないが、プロジェクトを通じて必要性を感じ、履修するAO入学者が多いという。

興動館教育プログラム(2010年度)

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