特集
Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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もう一度見直すべきAO入試が持つ長所

 AO入試は一面的な「選抜」ではなく、受験生の可能性を多様な側面から見ていく入試である。できるだけ多くの志願者を集めて「選抜」するという方法とは根本的に違い、見落とされてきた可能性を「見いだす」という発想から生まれた入試なのだ。規模の大きくない大学にとっては、そのメリットを生かせる入試制度である。受験生から見ると、自分の可能性をじっくり見いだしてもらうという可能性を秘めた入試である。
 今までの入試になかった長所を多く持つAO入試が批判にさらされていることは、大学側の責任であろう。志願者獲得のためだけに易きに流れる入試を行って受験生や高校の教員の信頼を失うのは、あまりに残念なことである。本学では今後もさらにリファインして、評価される入試にしていきたいと思っている。


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