「京都・ワンキャンパス」というコンセプトに基づく共同入試広報の取り組みにも注目したい。
大学コンソーシアム京都は、京都が「大学のまち」「学生のまち」としての魅力を維持・発展するには、大規模大学だけでなく、小規模大学や短大も安定的に入学者を確保する必要があると考え、2008年度から共同入試広報に取り組んでいる。京都府内と近県での広報が中心だったが、第3ステージでは西日本を中心に全国に広げ、海外への情報発信も強化する方針だ。
各地の説明会には学生も参加し、学習内容や学生生活などについて受験生に生の声を伝えている。単位互換制度や学生交流をはじめとした連携事業の内容も説明。合同パンフレットには加盟大学の学問分野や取得可能な免許の一覧表を掲載し、「京都のまち全体が一つのキャンパス」というイメージの定着を図る。
西浦事務局長は、「京都で学ぶことの楽しさやメリットを伝え、まずは京都に関心を持ってもらうのがねらい。そこから個々の大学の広報活動に橋渡しをしたい」と語る。
今後は、ウェブサイトや携帯電話による高校生向けコンテンツなど、新たな広報ツールの開発にも取り組む考えだ。
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