特集 「自立する高校生」をどう育てるのか
名越和範

▲鳥取県立倉吉東高校校長

名越和範

Nagoshi Kazunori

教職歴36年。同校に赴任して10年目。「自己の能力を高め、世のために生かそうとする生徒を育てたい」

河田雅志

▲鳥取県立倉吉東高校教頭

河田雅志

Kawada Masashi

教職歴23年。同校に赴任して2年目。「失敗を恐れず何事にも前向きに取り組む、意欲を持った生徒を育てたい」

藤原達夫

▲鳥取県立倉吉東高校

藤原達夫

Fujiwara Tatsuo

教職歴26年。同校に赴任して6年目。教務主任。「感謝を忘れず謙虚な心で元気に学び合える関係でありたい」

川本祐子

▲鳥取県立倉吉東高校

川本祐子

Kawamoto Yuko

教職歴26年。同校に赴任して15年目。進路主任。「壁にぶつかっても諦めず、努力し続ける生徒を育てたい」

三谷友来

▲鳥取県立倉吉東高校

三谷友来

Mitani Tomoki

教職歴24年。同校に赴任して8年目。1学年主任。「一人ひとりの生徒に学びの楽しさを早く発見させたい」

米村親直

▲鳥取県立倉吉東高校

米村親直

Yonemura Chikanao

教職歴10年。同校に赴任して10年目。2学年主任。「高い志を持ち、常識ある誠実な高校生を育てたい」

竹歳真一

▲鳥取県立倉吉東高校

竹歳真一

Taketoshi Shinichi

教職歴18年。同校に赴任して7年目。3学年主任。「心のバトンをしっかり、つかみ、つなげ!と生徒に伝えたい」

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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あらゆる教育活動で「生きる姿勢」を育む

 同校が21世紀に向けた人材育成の長期ビジョン「倉吉東高のかたち」(図1)を策定したのは01年度のことだ。「主体的な学習者の育成」を目標として、同校の教育方針を学年単位の教育活動にまで反映させた、全体構想である。
図1
 「これからの時代、職員をまとめるためには、学校が組織としての意思を持たなければなりません。そのためには、教育目標や校是が、どのように普段の活動と結び付いているのかということを、教師一人ひとりが常に意識する必要があります。それがやがて生徒にも伝わり、学校全体が同じベクトルに向けて動き出す原動力になるのです」(名越校長)
 「倉吉東高のかたち」は、「文武両道」「規律ある生活」「授業の質の向上」「特色ある教育活動」が4本柱。特色は、「主体的な学習者」を育成するための具体的な方策として、教科指導だけでなく、部活動や学校行事、生活指導が同列に位置付けられている点だろう。「主体的な学びは学習活動だけで育まれるものではありません。挨拶や言葉遣いなど生活態度の改善による人間性の陶(とう)冶(や)、部活動などで高められる体力、学校行事から得られる達成感、そして高い質の授業。あらゆる教育活動によって『生きる姿勢』が育まれ、学びに対しても主体的に取り組むようになると考えています」(名越校長)

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