特集)自立を支える「学校」と「家庭」の連携
合馬芳和

▲山口県立下関西高校

合馬芳和

Gouma Yoshikazu
教職歴27年。同校に赴任して5年目。2学年主任。「他人が嫌がる仕事を率先してできる人になってほしい」

福田勝伸

▲山口県立下関西高校

福田勝伸

Fukuda Katsunobu
教職歴26年。同校に赴任して10年目。3学年主任。「生徒には感動を共有できる人間関係を築いてほしい」

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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自信を持って 保護者と話せるようになる

 進路検討会と三者懇談を毎学期行うのは、教師の負担は大きいが、利点も大きいと、2学年主任の合馬(ごうま)芳和先生は話す。
 「三者懇談で自信を持って保護者と話せるようになりました。進路検討会で得た結論は、担任個人の意見ではなく、管理職を含めた学校全体の総意です。もっと高い目標を目指させるにしても、現在の志望校が学力的に厳しいことを率直に伝えるにしても、生徒と保護者にはっきり伝えられるようになりました。学校全体で生徒を見ていることが伝われば、保護者は安心するのではないでしょうか」
 進路検討会の利点には、教師間の情報伝達がスムーズに行えるようになったことも挙げられる。生徒一人ひとりの情報や、その生徒への教師からのアドバイスを、入学から卒業まですべてA4判の用紙1枚に書き込み、クラスごとに管理する()。生徒の活動状況や志望の変化、成績の推移などを1年生、2年生にさかのぼって把握するのも容易だ。そのため、この用紙は、三者懇談の資料として、進級時には担任への引き継ぎ資料として、3年生で志望校を絞り込んでいく際の判定資料としてなど、いろいろな場面で活用されている。
【図 進路検討会議資料】
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進路検討会議資料

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