指導変革の軌跡 宮城県・私立古川学園中学校・高校
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各学年で年2、3回行う勉強合宿
 「燃える進学教育」を標榜する古川学園中学校・高校の特色の一つに、年に2、3回行う勉強合宿がある。1年次は入学直後、夏期、春期、2年次は夏期と春期、3年次は夏期、冬期(年末年始)、受験直前に行う。学校や宿泊施設に泊まり込み、ほぼ1日中、ほとんど休みなく机に向かう。
 2、3年生の夏期と春期は合同で行う。互いに刺激を与え合うためだ。2年生にとっては、受験を目前に控え真剣に学習に取り組む3年生の姿に間近に接し、意欲を高める。3年生は2年生には負けられないというプレッシャーの中で精神力を鍛え上げるという狙いがある。合宿中は毎日テストがあり、順位を示して、上位者を表彰する。「短期間でも努力すれば成績は上がる」と実感させ、意欲を高める工夫といえる。
 同校は、生徒の主体性を重視する指導に転換しつつあるが、厳しい学習を通して、生徒の人間的成長を促す勉強合宿の在り方は、今後も継続していく考えだ。
勉強合宿時間割 2年次春期2日目

*今回のテーマに関連する過去の記事:

→ 2007年9月号

指導変革の軌跡:和歌山県・私立開智中学校・高校「初期指導」


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