データから見る教育 [保護者向け活用版] 保護者の接し方が子どもの成績にも影響

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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4 一つ小言を言ったら二つ褒める

 ただし、単に「勉強しなさい」と言うのではだめなようだ。図4を見ると、成績下位層の児童の40%以上が、毎日保護者から「勉強しなさい」と言われている。
  勉強しない子どもには注意をしたくなるものだが、小言を言われれば言われるほど、子どもは勉強への意欲を失いがちである。「注意すべきところはきちんと注意し、その代わり、一つ小言を言ったら二つ褒める、二つ言ったら四つ褒めるなど、子どもの学習意欲を高めつつ、自分から勉強するように仕向けることが大切」など、具体的にアドバイスしてもよいだろう。

図4

●図1〜4 第4回学習基本調査
ベネッセ教育研究開発センター
調査テーマ/学習に関する意識・実態調査
調査方法/学校通しの質問紙による自記式調査
調査時期/2006年6〜7月
調査対象/小学5年生2,726人
全国3地域[大都市(東京23区内)、地方都市(四国の県庁所在地)、郡部(東北地方)] 
※本調査は、経年での比較や地域による違いをみるために有意抽出した同一校を中心に調査を依頼している。そのため、数値は全国的な平均値を示すものではない
※図1〜4の成績の自己評価は「あなたの今の成績はクラスの中でどのくらいですか」の項目に、「1(上のほう)〜3」と回答した児童を「上位」、「4(真ん中)」を「中位」、「5〜7(下のほう)」を「下位」とした

 

上記調査の速報版の内容は、こちらで公開中


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