データから見る教育 児童が感じるそれぞれの教科の面白さ

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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データから見る教育
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「小学生の計算力に関する実態調査2007」

児童が感じるそれぞれの教科の面白さ

多様な考えが面白い算数、理科

 下図は、3〜6年生が各質問に一番当てはまる教科を選んだ結果だ。「テストで良い点をとれると嬉しい教科」(図1)、「難しい問題が解けると嬉しい教科」(図2)はどの学年も算数が1位だった。努力が一番結果に結び付きやすいのが算数なのだろう。
  「いろいろな考え方ができて面白い教科」(図3)は、算数と理科が高く、国語と社会は低い。算数にはいろいろな解き方があり、理科は仮説を考えながら学習できるからかもしれない。ある教師は「国語や社会も、本来、多様な考えができる。教師からの問いかけなど、授業を工夫することが必要」と話す。
図1、2、3

学年で変わる社会科の受け止め方

 「新しいことを知ることができて嬉しい教科」(図4)は理科がどの学年も高かった。社会は学年が上がるにつれて高くなり、地域学習→産業→歴史と変わる学習内容が反映されている。国語と算数の低さは、塾などでの先行学習の影響が考えられる。ある教師は「算数でも『なぜその公式になるのか』を考えさせる授業をすれば、先行学習をしている子も学習の楽しさを実感できる」と話す。
  「普段の生活に役立っていると思う教科」(図5)は、算数が比較的高い。社会の学年による変化は、前述と同じ学習内容の影響だろう。理科は、気象などの身近な内容が豊富な割には、実生活での役立ち感は低いようだ。
図4、5
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