移行措置対応のポイント 第4回 言語活動を通じてつくる国語の授業
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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単元の流れ

過程 主な活動とねらい 教師の工夫



発表会への意欲を高め、目的を持って言語活動を構想する力を育む
教師が実演することばあそびの詩の発表会「ことばあそびシアター」を楽しむ→1.
ねらい
  • ことばあそびの詩の世界に引き込む
  • 参加型の活動の楽しさに気付く
  • 学習のゴールのイメージを鮮明にする
写真:ことばあそびシアター
教師の見本の「ことばあそびシアター」のプログラム
感想を二人組、およびクラス全体で話し合う→2.
ねらい
  • 学び合いの機会をつくる
1.
  • 実演は2年生の5人の担任が協力し、各クラスで実施。事前に何度も練習し、子どもが楽しめる表現方法を検討した
  • 発表会形式にしたのは、相手の反応を見ながら表現することを学ぶため
  • 子どもには事前に説明せず、突然実演を見せて、ことばあそびの世界に引き込んだ
2.
  • 二人組の対話学習を取り入れ、全員が学習に参加できるようにした
学習全体の計画を立てる→3.
ねらい
  • 子ども自身が学習の見通しを持つ
▼クリックすると拡大します 写真:学習計画
学習計画。
「ことばあそびシアター」で発表する詩を選ぶために教師が編んだ「ことばあそびアンソロジー」の見本を見る→4.
ねらい
  • 活動への意欲を高め、活動のイメージを持つ
写真:「ことばあそびアンソロジー」の見本
「ことばあそびアンソロジー」の見本
3.
  • 「ことばあそびシアター」をするために、教師がどのような準備をしたかを子どもが考えるようにした
  • 子どもの発言を集めて学習計画を作成し、模造紙にまとめて教室に掲示した
4.
  • アンソロジーを編むためには何をしたら良いかを考えるようにした(1学期にもアンソロジーを編んだ経験から、「たくさん本を読む必要がある」などの意見が出された)
  • 見本は、学年の教師が共同で作成。「子どもが好きになりそうな詩」「見本にしてもらいたい詩」といった視点で分担して選び、それぞれの自作の詩も加えた

ことばあそびアンソロジー

各ページに1編の詩をイラストと共に手書きした作品集
クラスごとに1冊を作成。それぞれの子どもが選んだお気に入りの詩と自作の詩を1編ずつ掲載
「わらべうた」「絵かきうた」「かぞえうた」「早口ことば」「あいうえおのうた」など、10ほどの項で構成(項の種類は子どもが選んだため、クラスによって多少異なる)。たくさんの項を設けたのは、多様なことばあそびを体験させるため。詩の種類を見分ける力を育てるねらいもある
グループごとに項を分担してアンソロジーを編むことで、互いの選んだ詩を介して伝え合う喜びを感じられる
「本づくり」を体験させるため、「前書き」「目次」「本文」「後書き」「奥付」など、書籍の体裁に近付けた。また「編集会議」  「出版」などの言葉を使って活動への意欲を引き出した
*「単元の流れ」は、大久保小学校『平成二十一年度 第三十四回 国語公開研究会 研究紀要・学習指導案』第2学年
を基に編集部が作成

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