BERD教育リポート メールマガジンバックナンバー

 「BERD教育情報通信」 バックナンバー 創刊準備号(2005年8月10日発行)

※文中に記述された内容は当メールマガジン発行時のものです。

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■   ■   ◆BERD教育情報通信*創刊準備号 2005/8/10発行◆
■   ■    ベネッセ教育研究開発センター メールマガジン
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■    ■
■    ■ BERD=Benesse Educational Research & Development Center
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【ごあいさつ文】

2005年8月よりベネッセ教育研究開発センターのメールマガジン『教育情報通
信』創刊準備号を発刊する運びとなりました。
このメールマガジンは、教育を取り巻くニュースの背景、教育改革のゆくえを
追いかけるレポート、研究報告を適宜掲載する予定です。
また、ベネッセからの教育情報に関するインフォメーションもお届けします。
刻々と動きつつある教育改革・・・「教育のいま」を読み解くための『教育情
報通信』(メールマガジン)にご期待ください。


「教育情報通信」編集部


■ INDEX ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・
  【1】教育研究開発センターからの新着情報&お知らせ【news】

 【2】教育レポート『大学改革はどこにいくのか』【report】

 【3】教育研究開発センター調査より 「学校教育に関する意識調査」
                           【column】

 【*】編集後記
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  【1】■教育研究開発センターからの新着情報&お知らせ
       http://benesse.jp/berd/
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★05年08月02日
  報告書『豊かな学力の確かな育成に向けて
 ―「学力向上のための基礎調査2003」より』のPDFファイルを掲載しました
 http://benesse.jp/berd/center/open/report/ gakuryokukoujou/2003/
gakuryoku_2003_pdf/index.shtml

★05年07月19日
  VIEW21[小中学版]特別号「地方自治体がひらく新しい教育」を掲載しました
 http://benesse.jp/berd/center/open/syo/ view21/2005/sp_2005/
sp_main.html

★05年07月11日
  Between2005年4・5月号「問われる個人情報の保護と活用(特集)」
を掲載しました
 http://benesse.jp/berd/center/open/dai/ between/2005/0405/
0405main.html


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ベネッセ教育研究開発センターの総合学力を読み解く調査研究報告書
       『総合教育力の向上が子どもの学力を伸ばす』
         -学力向上のための基本調査2004より
【報告書】
B5版 288ページ 頒価 2,000円(消費税込み、送料は弊社負担)
 http://benesse.jp/berd/data/index.shtml#gk2004
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【2】■BERD教育レポート『大学改革はどこにいくのか』 
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◇大学改革のはじまりは1984年から◇

国立大学が「国立大学法人」となり、18歳人口の減少にともない、早晩いくつ
かの大学が潰れ、「大学冬の時代」が到来するとまで言われます。一方で、大
学も生き残りを賭け、産学連携や法科大学院に代表される専門職大学院の創設、
さらには従来の学部と再編統合した新領域学部や、入試制度の改革など、入学
段階の広報活動だけでなく教育、研究の中身の充実を各大学が図っています。
現在非常に活発に議論されている大学改革の始まりは、1984年の『教育審議会』
にさかのぼります。

一番のポイントは1991年の「教養部改組・新名称学部」の設置が言われてから
です。これ以降、大学教育の改善が本格化してきました。

以降、大学の進学環境は、1992年以降は80%近い合格率となり、2007年には、
計算上は全入時代を迎えると予測されています。
1998年の大学審議会で「21世紀の大学像」が語られ、個性化、課題探求能力の
育成(新しい学力の大学版)の必要性が打ち出されました。

さらに1999年末の中教審答申では、各大学にアドミッションポリシーの明示を
求めたり、大学が必要な生徒をとるために入試科目を増やすことや論理的思考
力をみるような問題を導入することを認める答申を出しています。

これまでのアラカルト化・入試科目数減の流れに歯止めがかかり、幅広い教養
を身につけるための基礎基本の重視(高校履修段階での学力定着の重視)とい
う方向に動き始めました。
この動きを反映して、国公立大学ではセンター試験の科目数が増え、さらに今
後ますます推薦入試、AO(アドミッションズ・オフィス方式)入試など、大学入
試方式の多様化が進むと考えられています。


※AO入試(アドミッションズ・オフィス入試の略)
  ⇒ここ数年、多くの大学で導入されるようになった入試方式。
  学力では測れない個性豊かな人材を求めることを目的とし、学びへ
  目的意識や熱意・意欲、適性を選抜時に重視する選抜方式。

◇大学教育改革の重要な観点は「教授方法改善」にある◇


「ベネッセ教育研究開発センター(旧:ベネッセ文教総研)」では、1998年の
大学審議会、さらに1999年の中教審答申が出された直後の2000年に、全国の学
長・学部長の先生方に対して「高大接続」をテーマにアンケートを実施してい
ます。※『教育改革と人材育成の方向性(2000年度版)』より

そこでは、「大学改革−成果と課題」として大学改革の「これまで」の重点項
目などを聞いています。


【2年間での進展状況】
http://benesse.jp/berd/center/open/report/kyoikukaikaku/2000/
chapter_02/section01.html


具体的には、今後の課題として、大学改革への想いと取り組みのギャップをま
とめると、以下の通りです。

ギャップの特に大きな項目は、
「教授方法改善」
「成績評価」
「補完教育(リメディアル教育)」
「産学共同研究」
「学外機関認定」
「インターンシップ」
「企業と共同で教育プログラム開発」
・・・・の7項目でした。
http://benesse.jp/berd/center/open/report/kyoikukaikaku/2000/
chapter_02/section03.html


さて、調査時からすでに5年経過しています。
今、大学改革とくに教育・研究の改革に向けて、果たしてどのような施策が考
えられ、どこに向かおうとしているのかを次号で報告してみたいと思います。


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【3】■教育研究開発センター調査より 「学校教育に関する意識調査」
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「ベネッセ教育研究開発センター(旧:ベネッセ教育総研)」では、2004年に
「学校教育に関する意識調査」 を実施しました。
そこでは、小学生の保護者は「人間関係づくりの能力」を、中学生の保護者は
「進路指導」を重視していることが分かりました。


◇保護者の学校への期待◇

小学生は社会性育成、中学生は進路指導のニーズが強い
http://benesse.jp/berd/center/open/report/syochurepo/2004/
2004vol3.html


保護者に、「学校に期待する指導や取り組み」を聞いたところ、「教科の基礎
的な学力を伸ばす」「道徳や思いやりを教える」「社会のマナーやルールを教
える」「表現力やコミュニケーション力を伸ばす」などで、「期待する(とても
+まあ)」の割合が9割を超えました。
学習の基本的な側面と、思いやりや社会性、コミュニケーション力といった人間
関係づくりの能力育成を強く期待しているようです。

学校段階別の内訳をみてみると、小学生の保護者のニーズが「道徳や思いやり
を教える」「社会のマナーやルールを教える」「表現力やコミュニケーション
力を伸ばす」の各項目で強いようです。一方、中学生の保護者の数値が高いの
は、「将来の進路や職業について考えさせる」「受験に役立つ学力を伸ばす」
などで、高校入試を控えて進路指導のニーズが顕在化します。

学校への期待が高まるなか、ベネッセ教育情報サイトでは、最近ご家庭向け
(保護者)に、こんなアンケートも実施しています。参照ください。


【学校と保護者の関わりについて 集計結果】
http://benesse.jp/enquete/050713_2.html
【学校と保護者の関わりについて 速報版報告】
http://benesse.jp/enquete/050713.html

 


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【編集後記】
はじめまして。このたびは「教育情報通信」へのご登録、誠に有難うございま
した。本メールマガジンでは、いま教育界で起きているさまざまな情報を、ベ
ネッセならではの調査・研究・教育レポートなど各種コンテンツを交えながら、
わかりやすく、楽しく、タイムリーにお届けしたいと考えています。
編集担当一同、アタマとカラダ、そしてもちろん教育への熱いハートを総動員
して頑張りますので是非ご期待ください。
末永いご愛読のほど宜しくお願い申し上げます。


「教育情報通信」編集部 一同
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