ベネッセ発小学生からの「考えて書く力」

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ベネッセ発小学生からの「考えて書く力」

いま問われる、コミュニケーション指導のあり方
作文を通じて「論理力」を身に付けさせるためのメソッドが満載です

　刊行にあたって

子どものうちから、筋道を立てて考え、きちんと伝える力を身につけること、これが今後の国際社会を生きるための必須条件です。

本書では、作文という身近な学習活動を通じてこうした力を育むことの意義を、豊富な事例と共に紹介します。学校で、ご家庭で、日頃の作文指導の参考としてご活用いただければ幸いです。


【著】	ベネッセ教育研究開発センター
【監修】	有元秀文（国立教育政策研究所教育課程研究センター総括研究官）
【執筆】	図子美貴雄（ベネッセ教育研究開発センター研究員）
【体裁】	四六判・248ページ・並製（ソフトカバー）
【定価】	1,365円（税込み） ISBN 4-8222-4506-3
【発行所】	日経BP社
【発行日】	2006年4月3日

※監修・有元秀文先生の著作はこちら

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執筆者　図子美貴雄（ベネッセ教育研究開発センター研究員）からのメッセージ

　この本は、小学生向け作文技術の単なるハウツー本ではありません。これまで「論理力」というものについて、実はあまりよく考えたことがないという人に、もれなく読んでほしいと思って書いた本です。
　「論理力」というものは、ことさら講義や研修をどこかで受けなくても、誰でも普通に日常的に使っている力ではあります。しかしそれがどういうものか、そのエッセンスを知っているかいないかによって、ものの見方や考え方、そして文・文章の書き方や話し方など、日常のコミュニケーション全般においてずいぶん違いが出てきます。言い換えれば「筋道を立てて考え、それをきちんと伝える力」に違いが出てくるのです。
　大人はもとより、これからの子どもたちにはぜひ早くからそのような力を身につけていってほしいと思います。この本には、まさにそのあり方・学び方のエッセンスがあります。是非ご一読ください。

第一章	作文・表現力にまつわる家庭での悩み・困りごと子どもの作文・表現力、そのどんなところが問題か　・話の中身（内容）に関して　・書き方（表記・表現）に関して保護者の側の問題点、保護者と子どもの間にある問題点

第二章	作文・表現力を高めていくための要所は何か子どもの作文・表現力にまつわる問題点、その原因と課題は何か　・問題のある作文の原因分析論理・論理的とはどういうことか

第三章	「論理的に考えて表現する技術」を自然に作文で身につけていく秘訣公開！作文で「論理的に考えて表現する技術」を身につける方法とはインタビュー：今世界中が注目のフィンランドでは？批判・批判的思考とは　・「批判的思考」のケーススタディー　論理的に考えて表現する技術を欧米ではどう「評価」しているか

　本書の特徴


・	作文指導を通じて「文章作成力」「表現力」を身につけることの意義や実際のケーススタディを紹介
・	進研ゼミ小学講座の小学５、６年生向け「作文・表現力講座」でのノウハウもふんだんに盛り込んでいます
・	PISA（OECD生徒の学習到達度調査）で優秀な成績を収めたフィンランド。現地の実際の授業の様子や、フィンランドの作文指導がなぜ、どのような点で優れているのかを解説
・	教育現場をはじめ社会に出てからも必要とされるクリティカル・シンキング（批判的思考）についても言及。学校現場で、企業で、家庭で、さまざまな立場の大人にとって読み応えのある１冊