明確な「学習成果」を重視する学士課程教育の国際的な動向に沿って、社会の要請に応えるための教育の質を保証するシステムを構築するには、大学内外の環境変化や置かれている状況に端を発するPlanningが不可欠であると考えられる。変化する環境に対応し、さらには成長し続ける教学マネジメントとは、どのようなものか。
教学と中途退学者減少という経営面の要素を色濃く含む初年次教育を題材として、オーストラリアのメルボルンにある中堅レベルの総合大学ラ・トローブ大学*1のマネジメント事例から探ることにする。
*1:ラ・トローブ大学…1967年開学。約2万7000人が学ぶ7つのキャンパス、健康科学・人文科学・社会科学、自然科学の領域を有する。
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