大学はまず、建学の精神に基づいて、めざす人材育成像を明確にすべきだ。これを学内で共有し、大学と社会の環境変化や学内資源をふまえて戦略プランに落とし込むことになる。それが目標達成のメカニズムといえる。戦略プランを教育面で具体化する際は、3つのポリシーを整合させ、組織的に教育プログラムを構築する必要がある。各種の学生データを用いて継続的に検証し、プログラムの精度を上げるべきだろう。
このようなプログラムによって育成された人材に対する社会の評価こそが、真のブランド力といえる。教育理念や輩出する人材への支持・共感が広がれば、「知人に薦める」「寄付をする」といった行動を人々に促し、大学運営の幹を太く強固なものにするはずだ。 |