同志社大学は、2004年にGPAによる厳格な成績評価、授業や成績評価に関する学生の疑問やクレームに対応するクレーム・コミッティ制度を導入するなど、早くから先進的な教育改革に取り組んできた。
その進展に合わせて力を入れてきたのが、ウェブサイトを中心とする教育情報の積極的な公開だ。先駆けとなったのは、シラバスの開示だ。授業の概要や授業計画、成績評価基準などの記載内容を統一したうえで、1999年、全開講科目の情報を公開。2002年には学生の授業評価アンケート調査の結果、2004年には、7000以上に及ぶ科目のGPA得点分布の公開に踏み切った。特にGPA得点分布は、登録者数、A〜Fのパーセンテージ、評点平均値まですべて開示。情報の公開性を高めたことは、2006年の特色GPに選定された時も高く評価された。
1995年から作製している冊子『基礎データ集』には、入試方式別の受験者数・合格者数、就職率、退学・除籍者数などを網羅している。2004年度からはこれをウェブサイトで公開。現在、2007年度以降のデータを見ることができる。学生のクレーム件数は、2009年度から冊子・ウェブサイトで公開している。
2008年には、担当科目ごとに、学生の受講態度や試験の出題意図、採点基準などを記した、教員による「授業講評」の公開も開始するなど、教育情報のさらなる透明化に取り組んでいる。
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