入学後は、すべての生徒に配られる「私の生活・学習ノート」によって、事前計画も含めた、詳細な記録を付けていくことになる。毎月の初めに、その月の目標と１週間の生活・学習プラン（「週プラン」）を立て、学習の実績とその日の反省を毎日記入していくのだ（図１）。

　 教師は基本的にほぼ毎日「私の生活・学習ノート」を回収して、コメントを付けて返却する。コメントは週に１回の教師もいれば、その都度書いて返却する教師もおり、個々の運用は各担任に任されている。また、クラスの実態を把握しておくために、副担任がチェックに加わる場合もある。
　 記入に際しては、学習の予定を立てる際、「勉強」という大雑把な書き方ではなく、どの教科のどういう単元なのかというところまで細かく記入させる。また、日々の反省は、家庭学習のことだけではなく、その日にあった出来事や感じたことなど、幅のある内容になっている。家庭学習の習慣付けが目的ではあるが、「『私の生活・学習ノート』には、生徒がその時々に、どんな状態でいるのか、どういう活動をしているのかを教師が把握する交換日記としての役割もある」（山崎先生）からだ。