移行措置対応のポイント 第1回 担任が進める英語活動
島根県出雲市立上津小学校

島根県出雲市立上津小学校

◎1874(明治7)年に開校。出雲市東南部の農山村地域に位置する、1学年単学級の小規模校。2005年度に、国語科を中心として「伝え合う力」の育成に向けた校内研究を開始。07年度からは研究の一環として英語活動の充実にも取り組む。

校長◎福井昭二先生
児童数◎73人
学級数◎7学級(うち特別支援学級1)
所在地◎〒693-0101 島根県出雲市上島町869
TEL◎0853-48-0305
URL◎http://www.izumo.
ed.jp/kamitsu-sho/

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【学校事例1】伝え合う力を伸ばす活動計画と実践

英語を使った「対話」を通して
互いの心を通わせ理解し合う

島根県出雲市立上津(かみつ)小学校

出雲市立上津小学校は、すべての教育活動で「伝え合う力」の向上を目指している。
英語活動もその一環ととらえ、そのための目標と活動を設定。
相手、場面、状況などを意識した表現活動により、伝え合う力を育成している。
取り組みの3つのポイント
国語科や特別活動などと共に、「伝え合う力」を育成する取り組みの一環として英語活動を実施する
「英語活動への関心・意欲・態度」「コミュニケーション能力」「国際理解」の3点から目標を設定し、指導計画や活動方法を改善する
目標を達成するための「目指す活動像」を、教師間で共有。模擬授業などを通して授業力の底上げを図る

英語活動の位置付けとねらい

「伝え合う力」を育成する一環としての英語活動

 出雲市立上津小学校では、「伝え合う力の育成」を研究主題としている。研究は、協調性は高いものの、物怖じしがちで表現力の乏しい子どもが目立ってきたことをきっかけに2005年度に始まり、国語科を核としながら教育活動全体で取り組んできた。
  英語活動は「出雲市スーパーイングリッシュ事業」の一環として05年度に始まった。6年生は「総合的な学習の時間」(以下「総合学習」)で週1日1時間と、他4日は帯時間を使い各15分、他学年は月1時間行ってきた。英語を通じて互いの心を通わせ理解し合いながら楽しそうに活動する子どもの様子から、「『伝え合う力』の育成に最適」(国際理解担当〔当時〕・佐貫晃弘先生)と判断。07年度に文部科学省の小学校英語活動拠点校()の指定を受けて以来、5年生でも「総合学習」で週1時間の英語活動を行う。5・6年生とも毎回、担任とALTとのチームティーチングで、英語活動ならではの特徴を生かして伝え合う力を伸ばそうと、活動計画や方法の改善に取り組む。

*「小学校における英語活動等国際理解活動拠点校」。指導方法などの確立を図るため、文部科学省が全国で40校中1校程度を指定。08年度は、全国で614校が指定された


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