「学びの銀河」プロジェクトを通して学生は、あらゆる科目が身の回りの様々な課題と結び付いていることを実感できる。このような特徴は「学生の教養教育に対するモチベーションの向上にもつながる」と、玉副学長は期待を寄せる。
人文・社会・自然の各科目群から学生が履修科目を選ぶこれまでの方法では、科目内容が優れていても、科目間の関連性が明確でなく、知識の断片を修得するだけにとどまってしまいがちだ。学生は、なぜ教養教育が必要なのか、社会で役に立つのかと疑問を持ち、教養教育に対するモチベーションが低かった。
「専門教育のプログラムには体系化が必要だが、教養教育にはネットワーク化が必要だと考える。様々な科目を学ぶ中で、科目同士のつながりが見え、興味の対象が広がっていく。そうした科目間のネットワークをつくることが、学生の関心を広げることになる」(玉副学長)
今後は専門科目についても、できる限りESDと関連付けていく。その一つとして、「ESD副専攻」を設ける予定だ。教養教育に続けて専門教育でもESD科目を一定単位以上履修した学生に「履修証明」を与える。
「『教養教育と専門教育の調和』は本学の教育目標の一つ。ESDをテコにして、教養科目と専門科目のつながりを学生に感じさせることも、モチベーションを高める上で有効だろう」と、玉副学長は言う。
「学びの銀河」に自分の星座を描くということは、学生自身が興味関心を広げながら、科目間のネットワークをつくり上げることなのだ。
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