「キャンパス大使制度」には、学生自身の成長につなげたいという意図がある。訪問に際してのマニュアルはあるが、行動を細かく指示してはいない。実施内容の説明会でも教員が30分程度、要点を話すだけ。学生自らの創意工夫で、高校生に大分大学を紹介してほしいからである。
高校側へのアポイントの取り方は学生に任せている。そのため、高校側との日程調整が難航すると、途中で「キャンパス大使を辞めたい」と漏らす学生が出てくることもある。その際には、大学教員が学生個別に高校とのやり取りに関して状況を聞き、アドバイスをする。
宮町教授は、「アポイントの取り方一つをとっても、学生には勉強になる。本学の代表として、高校教員や高校生に対して、友達と話すような口調ではなく、きちんと敬語を使ったり、高校生に分かりやすく説明したりする工夫や経験は、学生自身の成長につながる」と話す。
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