多角的な視点を育てる全人教育が
幅広い進路選択を促進

　2004年４月に開学した国際教養大学は、「国際教養（International Liberal Arts）」を理念に掲げる。そして、文系、理系、および芸術の各分野に関する幅広い理解と、グローバルなコミュニケーション能力の涵養により、国際的に活躍する人材の育成を目標としている。
　カリキュラムは、（１）ＥＡＰ（英語集中プログラム）、（２）ＢＥ（基盤教育）、（３）留学、（４）専門教養教育、の４段階で編成されている。授業はすべて英語で行われるため、学生は入学後、まずＥＡＰで、授業に必要な英語を集中的に学ぶ。続くＢＥでは、「コミュニケーション科目」「ベーシック・スタディズ科目」「グローバル・スタディズ科目」「日本人としてのアイデンティティに関する科目」という４つの柱で幅広く学ぶ。そして、専門教養教育である「ＧＢ（グローバル・ビジネス課程）」と「ＧＳ（グローバル・スタディズ課程）」に分かれ、１年間の海外留学に臨む。
　基盤教育課程代表の教授である熊谷嘉隆氏は、「ＢＥを一般教養教育、ＧＢ・ＧＳを専門教育とは位置付けていない。１年次の全寮制や１年間の留学を義務付けていることも含め、あくまでも在学期間を通しての全人教育がコンセプトだ」と語る。