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Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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高校教員を対象に研修会・講習会を開催

 高大連携事業では、教員が高校に出向き、「大学進学の意義」「学部・学科選択の基準」「学習法」などについて話す出前進路ガイダンスを行うほか、生徒のキャリア意識の醸成や表現スキルの習得を後押しするために、「コミュニケーション技法」「自己理解」「文章作成技法」などの出前講義も行う。
 これらのキャリアに関する授業を通して、生徒の能力向上を図る一方、ゆくゆくは高校教員が同様の授業を行えるようになってほしいと考えている。そのため、授業は高校教員にオープンにし、見学してもらう。さらに、授業で使用したワークシートなどの教材はすべて高校側に譲り渡し、ノウハウの定着と普及を図っている。
 高校教員を対象に、研修会や講習会も開く。キャリア教育の有効性や指導法に関する講義をはじめ、就職状況や就業環境などの社会情勢まで幅広く説明。2006年度には、「高等学校におけるキャリア教育の実践と課題」と題して「キャリア教育フォーラム」を開催。県内外の高校42校が参加した。
 山崎准教授は、「高校の硬直化した進路指導に関する観念を解きほぐすのがねらい」と話す。
 学生を活用した支援にも力を入れている。「キャリア支援大使」を募り、大学を訪れる高校生に対して、大学での学びや学生生活についての説明、進路選択のアドバイスなどをしてもらう。高校生との交流を通して、大学に関する知識やプレゼンテーション能力が足りないことを痛感する学生もいるという。

高大連携型キャリア教育プログラムの実施回数

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