特集
Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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共通・専門教育にも社会人基礎力の視点

 共通教育・専門教育との連携も、キャリア教育の視点から見直した。中川ディレクターは、「キャリア教育の到達目標は、卒業後の人生を支える根幹的な実力の養成。大学教育の核である共通科目・専門科目と連動させる必要がある」と話す。
 それは、京都産業大学の「将来の社会を担って立つ人材の育成」という建学の精神ともかかわっている。キャリア教育研究開発センター運営委員長の後藤文彦教授は、「学士課程教育を通して、教養と専門性に基づく社会人基礎力をはぐくみたい。それが社会での即戦力となる。すべての科目について、身に付けるべき力を社会人基礎力の中から設定してシラバスに明記することを検討中」と説明する。
 社会人基礎力の考え方を活用してキャリア形成支援の視点から授業内容をとらえ直し、学士課程教育全体でキャリア教育に取り組もうというわけだ。O/OCF―PBLをはじめとするキャリア教育科目と共通教育・専門教育によるトータルなキャリア支援をめざす。

学士課程教育でめざす学士力の階層構造

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