「理工農」で改革に着手した学部が多く
「保健家政」は肯定しつつも改革進捗は遅い

　学士課程審議に対する各学部の反応を専門分野別にまとめた。学士課程審議の内容に肯定的な回答をした割合は、「保健家政」が最も高い。しかし、学士課程審議の方向に準拠した改革を始めている割合は、「理工農」のほうが高い。保健家政は、肯定率は高いわりに、改革の進捗が他分野よりも遅いようだ。
　専門分野別の差が見られる理由を、本調査結果のみから判断するのは難しい。しかし、工学部においてはＪＡＢＥＥをはじめとする学士課程教育の構築に向けた取り組みがすでに始まっていること、保健家政においては資格や職業と直結している専門分野が多く、卒業時に身に付けておくべき知識が比較的明確だからと推測できる。