特集

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
  PAGE 3/28 前ページ 次ページ

ステークホルダーへの新しいイメージ調査

 大学は人材育成を通じてメッセージを発信するだけではなく、そのメッセージ、すなわち教育ブランドの浸透度を検証する段階にある。検証結果をふまえて、必要に応じて教育理念や人材育成のあり方を見直す機会になる。では、どのように検証すればよいのか。編集部では、具体的な手法を探るべく、一つの調査を試みた。調査の基本的な考え方と手法は以下のとおりだ。
 建学の精神に基づく人材育成がなされていれば、一般の人がその大学の卒業生に抱くイメージに、建学の精神が影響を及ぼすはずだ。そこで、大学が集中するエリアから対象校を選び、近隣の住民に調査への協力を依頼した。建学の精神(やそれに類するもの)にかかわるキーワードの中から、各大学の卒業生のイメージに当てはまるものを選ぶ方式により、「合致度」を分析。そのほか、各大学の「知名度」「好感度」を測る質問も盛り込んだ。

調査概要

◎調査時期 2009年7月
◎調査方法 インターネット調査
◎調査対象 30〜50代の男女で、大学のある市町村かその近隣に住み、かつ子どものいる人。有効回答数360。
◎指標
合致度:建学の精神、教育理念などのキーワードと、各大学の卒業生のイメージとして当てはまるキーワードから算出。
知名度:「教育の特色を知っている」など3項目で測定。
好感度:「子どもを入学させたい」など3項目で測定。

各大学の属性

各大学の属性

※規模は日本私立大学団体連合会による区分の大規模校を「大規模校」と 「超大規模校」に分割。入試難易度は進研模試による。

建学の精神と人材イメージの合致度・知名度・好感度

建学の精神と人材イメージの合致度・知名度・好感度

※合致度と知名度の軸は7大学の平均を0に設定。
※円の大きさは好感度を表す。


  PAGE 3/28 前ページ 次ページ
目次へもどる
大学・短大向けトップへ