特集

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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教育内容への反映が重要

 建学の精神を発信する方法にも、工夫が凝らされるようになった。大学案内等に掲載する場合、これまでは時代がかった難解な言葉を用いたり、固いイメージの紙面であったりと、高校生に親しみのある伝え方にはなっていない例が少なくなかった。最近では、現代的な解釈に基づいて、高校生にも理解できるような言葉の使い方や紙面にするなど、工夫されたものも多い。さらに、以前は、媒体ごとに微妙に異なるキャッチフレーズを使ってバラバラの印象を与える大学が多かったが、統一感も重視されるようになった。
 意識改革面では、建学の精神を名刺に印刷したり、学生証や職員の身分証に載せたりするケースも見られる。
 建学の精神が大学の個性や特色をアピールするものであり、ステークホルダーに向けたわかりやすい発信がブランディングにつながるということを、大学が強く意識し始めていると感じる。
 大学の使命・目的に建学の精神をブレークダウンし、アドミッション・ポリシーやカリキュラム・ポリシー、さらに具体的な教育内容にまで反映することが重要だ。本来、FDなどの活動も、建学の精神に基づいて実施すべきだと考える。


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