小中高一貫教育では、独自の「スパイラルアップ型カリキュラム」を編成する。小中高で分断されがちな学習内容を連続性のある形に再編し、発達段階に応じて内容を深めながら繰り返し学ぶ仕組みだ。主要教科では、初等部・中等部・高等部の各担当教員による校種を超えたグループを結成し、カリキュラムを練り上げる。大学教員も、初等部・中等部・高等部の授業や活動にかかわる方針だ。
また、初等部から大学卒業までの16年にわたって、学習歴や活動歴、学習結果などのデータをデジタル方式で蓄積する「パーソナルポートフォリオ」を導入する。
芝井副学長は、「これまでは教員が記録する成績カルテが主流だった。パーソナルポートフォリオには成績カルテの性格もあるが、児童・生徒が自分の成長の記録を残し、学習に役立てることができる」と説明する。 |