特別企画

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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高校生の商品開発の授業を支援

 起業教育を軸とする高校との連携には長期的な出張講義もある。高校のキャリア教育の授業に、大学教員が年5するというもの。2006年度、2007年度には大阪市立鶴見商業高校、2008年度は兵庫県立姫路商業高校の授業に参加した。高校生が企業に対して新商品やイベントを提案するという授業内容で、大学教員の役割は、企画内容の方向性の提示とブラッシュアップのための助言、プレゼンテーション指導などだった。企業に受け入れられ実現した提案もあり、大きな成果を得た。
 酒井准教授は、「高校教員には、企業との調整のノウハウが乏しい。大学は、高校生に対する指導はもちろんだが、高校と企業との橋渡しの役割もできる」と言う。
 2009年度は岐阜県立岐阜商業高校と連携。今後も、年1校程度のペースで連携を進めていく考えだ。

長期連携の対象高校と活動内容

大阪市立鶴見商業高校

2006年度…プロバスケットボールチーム「大阪エヴェッサ」のプロモーション
大阪商業大学の教員による出張ワークショップを、5か月間に7回行い、ファンサービスの充実に向けたイベントを企画・提案。うち一つのイベントが実施された。

2007年度…コンビニエンスストア・ミニストップ(株)で販売する弁当開発
大阪商業大学の教員による講義、企業の開発担当者によるアドバイスを受け、工場見学などを行い、4グループが5つの弁当を提案。うち一つが近畿地区で販売された。

兵庫県立姫路商業高校

2008年度…(株)セイバンが販売するランドセルのデザイン
小学生へのアンケート調査、デザイン考案、試作品製作などを経て、ランドセルの前面部と化粧箱のデザインを提案した。大阪商業大学の教員は企業向けプレゼンテーション時にアドバイザーとして参加した。


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