特別企画

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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継続的な連携で高校の実情を把握

 起業教育を軸とした高大連携は7年目を迎えた。特色GPの選定期間が終わり、今後は限られた資金の中でより充実した活動をしなければいけない。酒井准教授は、「現在の起業教育研究会の参加者は、起業教育に特に熱心な教員だ。研究会のノウハウは蓄積されているので、今後、内容を充実させることによって、参加者を増やしたい」と話す。
 2つ目の課題は、より多くの教員を高大連携にかかわらせることだ。酒井准教授は、「継続的に高校教員と話していると、高校で何が課題となっているか、どのような指導が効果を挙げているかが見えてくる。従来、高校で指導していたことを大学でも行わないといけなくなっているため、こうした情報が役に立つ。より多くの大学教員に高校生の実態と課題を実感してもらい、教育活動に生かしてほしい」と語る。
 起業教育における効果的な指導方法をめぐり、高校では試行錯誤を繰り返している。そのニーズを把握し、情報交換の場を提供することは、高校教員にも大学教員にも大きな意義があるようだ。


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