受験校の決定や、進学する大学の決定に当たって、親の希望が重要であったかどうかについての設問と、大学教育全体の満足度との関係を分析したところ、親の意向を尊重する学生群で満足度が高くなる傾向が見られた。同様の傾向は、高校教員の勧めに対する評価でも確認された。
　これらの結果は、保護者や身近な高校教員との関係が良好であった学生は、大学教育に対する満足度も高いということを示している。保護者や高校に対して正確かつ適切な情報を提供したうえで、彼らの助言によって学生を自学に誘導するといった対応策も、満足度の水準を上げていくためには一考の価値がある。