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Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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大学と同窓会が共同で 就職懇談会を開催

 同窓会は母校支援、後輩支援に特に力を入れている。2001年の大学の創立100周年には、卒業生による募金に同窓会の基本財産を加え、計10億円を大学に寄附した。2003年度には、入試方式ごとの成績優秀者8人以内に各30万円を授与する奨学金制度も設けた。
 学生は大学入学と同時に同窓会の準会員となるため、実業部の割引サービスなどを受けられる。大学のキャリア支援課と同窓会が共催する就職懇談会には、各界で活躍する卒業生が参加する。留学生と卒業生の交流会も年間行事の一つだ。
 こうした活動を支える同窓会事務局は目白キャンパス内にあり、常勤職員約20人、非常勤を合わせると43人に上る。すべて自前で雇用し、卒業生のボランティア委員も加わる。
 現在、生存する卒業生は7万人強で、同窓会による捕捉率は約7割に上っている。女性は結婚で姓が変わったり、子育てに追われたりすることが多いため、女子大学の卒業生はネットワーク化が難しいといわれるが、日本女子大学の同窓会は、海外7都市を含めて173の支部を持つ。見知らぬ土地に転居しても、必ず近くに支部があり、同窓会の活動を通して地域に馴染める。きめ細かく張りめぐらされたネットワークが、女性ならではの強固なコミュニティー形成に寄与している。

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左は留学生と卒業生の交流会、右は同窓会とキャリア支援課共催の就職懇談会の様子。

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