「ひとあじ、違うぜ。」キャンペーンに対する学内外からの評価はおおむね好意的なものだったが、一部には批判的な意見もあった。
田丸課長は、「『青空の下のキャンパス、笑顔の学生』というような、誰もが一般的に大学らしいと認める広告なら文句は出ない。しかし、それが、本学の良さを伝える最良の手段とは思えない」と話す。いくら素晴らしいメッセージを伝えていても、さまざまな広告の中で埋没してしまう。批判を避けて枠に収まるよりも、情報を伝えるために効果的かどうかを真剣に検討し、その結果完成した広告を、自信を持って送り出すという考えだ。
広報の本質が「広く伝える」ということならば、「何を伝えるか」だけでなく、「どうすれば相手に届くのか」を考えることが不可欠だ。芝浦工業大学のインパクトある広告には、「受け手に伝えたい」という意識が強く表れているといえる。
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