大学側には、不本意入学の学生を入学後に意識改革させること、さらに不適応を感じる学生を早期に発見し、個別に支援・フォローすることが求められる。
高校生の進路選択時に、学部・学科の詳細な情報が共有され、その情報の下に適切な進路選択・指導が行われれば、こうした結果は軽減されるはずである。
今こそ、高校と大学の教育(学習・進路指導)の連続性の重要さを認識して、可及的速やかに「高大の連携」を図るときではないだろうか。
また、同調査における「大学満足度」を見る。「とても満足している」と「まあ満足している」を足すと、「施設・設備」(76.0%)、「大学全般」(64.1%)、「教員」(53.1%)については5割を超えているが、「授業・教育システム」(49.5%)と「進路支援体制」(49.5%)は5割に満たない。「授業・教育システム」に含まれる指導方法、カリキュラム等の改善は、現在さまざまな大学で取り組みが展開されているところであるが、学生側にその成果が十分に評価されていない状況が考えられる。 |