特集
Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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新学習指導要領でさらに重視されるキャリア教育

 高校では、2013年度に新学習指導要領が全面実施される。2012年度には数学と理科が先行実施されるため、実質、大半の高校が2012年度にカリキュラムを改編する。新学習指導要領ではキャリア教育の推進が打ち出されているため、今以上に進路学習を充実させることになる。それに伴い、将来に対する生徒の意識も高まると予想される。
 かつては、生徒に「何のために大学に行くのか」と問われれば、「いい大学に行けば、いいところに就職でき、仕事のやりがいに結びつく」と答えた。しかし、今はそれが正解とは限らない。同じ仕事を続けるとは限らず、やりがいは人それぞれだ。
 高校では、生徒のやりたいことを引き出し、育てる指導を行っている。大学でもキャリア教育は行われているが、「就職させるための指導」のように見える。大学には、出口指導にとどまらず、高校で培った人生観や就労観をさらに発展させるような指導をしてほしい。高校のキャリア教育の成果を大学がどう伸ばしてくれるのか、高校は注目している。


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