特集
Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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[テーマ3] 大学事例から新しい競争力を考える

CASE1

高校生の声を独自に集めて分析し
志願者を安定的に確保


近畿大学

近畿大学入学センターは、「お客様の声は常に正しい」をモットーに、高校生の声を積極的に集め、募集広報を展開している。そこでは、マーケティングデータを迅速に共有し、PRに反映する体制としくみが生かされている。

学生募集は三輪車の後輪

 私立大学の約半数が定員割れを起こしている中、近畿大学の志願者数はここ数年、増加傾向にある。長年、企業で広報を担当した入学センターの世耕石弘事務長は、「大学は『教育』を前輪、『学生募集』と『人材輩出』を後輪とする三輪車。教員が質の高い授業を行い、それ以外のスタッフもかかわる学生支援、キャリア支援によって優秀な人材を育てて社会に送り出す。そして、入学センターがしっかりと募集戦略を立て、良い人材を獲得することにより、大学全体が力強く前進していく。高校生の意見を施策に反映し、大学のメッセージをわかりやすく高校生に伝えることが私たちの役割」と言う。

総志願者数の推移

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