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Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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高校教員インタビュー


高校で実施できない体験学習が充実


愛媛県立松山南高等学校 石崎学教頭

 

 私が以前、県の教育委員会に勤務していた時、愛媛大学で高校生の学力や気質の変化について話したことがあります。そのときに感じたのは、高校生の現状をしっかり把握したうえで対策を立てようという、大学の真摯な姿勢です。高校生と違い、大学生は大人。中退するにしても、さまざまな事情があるでしょう。しかし、中には勉強についていけなかったり、大学生活になじめなかったりして中退してしまう学生がいると聞きます。学生が大学での学習や生活にスムーズに移行できるように、さまざまな支援策を講じていることは、卒業生を送り出す高校にとって大きな安心材料です。
 高校では将来を見据えた体験学習を取り入れたくても、どうしても進路指導で手一杯になってしまうのが現状です。愛媛大学では、キャリア教育に力を入れ、インターンシップなど、社会体験をさせる機会を豊富に設けています。学生が社会人へと成長する良いきっかけになるでしょう。
 松山南高校の生徒は地元志向が強く、毎年100人以上が愛媛大学に進みます。学生支援に熱心な大学が地元にある心強さを感じています。


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