特集
Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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基礎学力向上に加え動機付けも必要

 川野辺教授は、「基礎学力向上を目的にeラーニングを始めたが、それだけでは不十分だとわかった。大事なのは入学生のモチベーションを高めることだ」と強調する。2008年度からは、大学教員による付属校への巡回指導も始めた。学科ごとに入学予定者全員と面談し、入学に当たっての心構えや必要な準備などをアドバイスして意欲を引き出す。
 同じ年、eラーニングに「地球に生きる」というコンテンツを追加。高校で履修する数学や物理などの内容を用いて、地球温暖化問題にクイズ形式でアプローチする。学力そのものではなく、学問への興味・関心を高めるのがねらいだ。
 eラーニング以外にも、内部進学者対象の入学前教育を行っている。文系・理系を問わず課題を与える「研究レポート」はその一つ。今後は、入学前の3月に2週間程度、プロジェクト学習に参加させる「体験学習プログラム」の実施も構想している。


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