図表6は、大学と社会との関係性に関して5段階評価で聞いた結果である。「卒業までに学生がどのような能力を修得することを目指しているのか教育目標を明確にして公開する必要がある」は、「とてもそう思う」が63.2%を占め、「多少そう思う」を合わせると95.8%に上る。ディプロマ・ポリシーなど、育成する人材像の明示について、意識が高いことがわかる。ほかに、「そう思う」(「とてもそう思う」「多少そう思う」)が9割以上だったのは、「社会から学生に求められる能力の変化に合わせて教育プログラムを変えていく必要がある」(91.3%)、「教育の質を保証するために、安易な進級や卒業の認定は抑制したい」(90.2%)であった。
また、「求める能力や人材像について、企業側から積極的な情報提供がほしい」(76.2%)と、社会からの情報発信を望んでいることがわかる。
図表5と図表6を併せて見ると、大学と企業の間で、問題意識がある程度共有されていることがわかる。それぞれが、また、テーマによっては産学が協同して、問題解決に取り組み、求める人材像と育成する人材像を近づけていくことが期待される。 |