特集
Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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社会人基礎力の向上を確認

 地域活性化提案プログラムにおいて「産学融合型専門人材開発プログラム」のFDチームに相当する役割を果たすのが、プログラム推進委員および地域連携アドバイザーだ。プログラム推進委員は、長岡市企画部や商工会議所、一般企業などで構成されている。地域連携アドバイザーは、市の各施策の担当者や関係団体の職員等から成り、専門分野に対応したテーマを担当。両者は、年3回開催されるプログラム推進協議会に参加し、プログラムの検討、学生への助言、支援、評価を行う。
  1回目は教員と共にテーマ設定について検討する。2回目は、学生から各テーマへの取り組みの進捗状況について中間報告を受け、仮説の立て方や調査方法などに対して助言する。3回目は、学生からの最終報告を受けて評価にあたる。
  地域連携アドバイザーは、ゼミにも参加し、より実践的な支援を行う。施策の現状や課題の説明、テーマに対する焦点の当て方、情報収集法、統計分析技法、レポート作成法などについて助言。これらには、学生に他の講義で修得した基礎知識の応用力を身に付けさせるねらいがある。
  大学の基本理念を具現化するこれらの教育プログラムの成果を社会人基礎力の観点で評価すると、チームワーク力などの向上が確認できるという。今後は、学生の主体性や実行力をさらに引き出せるプログラムを開発する予定だ。


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