リーダーズマインド

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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社会が求める国際的な人材の育成が使命

写真 長田 学長に就任されて半年が経過しました。これからどのような大学をめざそうとお考えですか。

是永  この10年間で開学時に掲げた目標は、ほぼ実現できたと考えています。それを維持・発展させることが、私の使命です。直近の改革としては、2011年度に学部のカリキュラム改革を行います。アジア太平洋学部には、「環境・開発」「文化・社会・メディア」「観光学」「国際関係」のコースを開設します。また、国際経営学部には、「経営戦略と組織」「イノベーション・経済学」「マーケティング」「会計・ファイナンス」のコースを開設し、実践をより重視した学びを展開する予定です。

長田 貴学を志望する高校生に期待されることは何でしょうか。

是永  開学当初は、保護者にも高校の先生にも、本学についての具体的なイメージがありませんでした。それまでにない新しいタイプの大学であり、就職実績もないのですから、イメージがなくて当然です。それだけに、当時の学生には、保護者と激論を交わし、高校の先生の制止を振り切って入学してくるような者が多くいました。今でも優秀な学生は大勢いますが、開学当時のような熱い思いを持った若者に多く来てもらいたいと思っています。

長田 社会の要請も変わりつつあるのでしょうか。

是永  ここ10年で、企業のアジア進出はすさまじい勢いで進みました。そうした社会情勢下で、本学がどのような人材を育成すべきかは大きな課題です。ここ数年、アジアで事業を展開する多くの企業に、本学の国際学生を採用してもらっています。また、外国人留学生を積極的に受け入れている大学から、日本人・外国人にかかわらず、高い英語力や国際的な視野を持った人材を優先的に採用したいという企業も増えています。最近は、日本の本社に勤務する場合でも、国際的に活躍できる人材を採用したい、という企業が増えているように感じます。
  日本人学生にとって、就職活動が海外の学生との競争になりつつある中、本学に対する期待は今後ますます高まるでしょう。これからも質の高い教育を展開し、社会や企業の要望に応えていきたいと思います。

長田 貴重なお話をありがとうございました。


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