キャリア教育の中心となるのは、「PP(Power up Practice)講座」だ。コンソーシアムが開発したキャリア教育に関する講座を基に、I(キャリア教育編)、II(ディベート編)、III(合同ゼミ編)を共同開発し、FDや授業公開で指導法も共有する。
PP講座は連携6大学がそれぞれ開講し、単位互換も行う。例えば、2009年度、桃山学院大学の木村二郎教授が開講した「PP講座T」は、メーカーや新聞社の協力の下、複数の大学の学生が共同で新商品の開発や若者向けの紙面の考案に取り組んだ。
講座の効果は、「キャリア教育効果測定システム」で測定する。講座の事前と事後、人間基礎力を基に構成した20項目を学生が自己評価する。結果をふまえて講座内容を改善し、FDに反映させる。現在、学生個々に測定結果を還元できるしくみの開発等、改善を進めている。
難波氏は、「正しく自己評価できるようになれば、自分の能力を自覚し、学びに向かうスイッチが入る。そうすれば、自らの力で実践力を伸ばしていける」と説明する。
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