リストの限界は、科目を学習していく順序、科目と科目の内容がどの程度関連しているのかを、表現できていないことにある。この限界を補うのがカリキュラム・マップ(以下マップ)である。マップは、学習内容の順次性と科目間の関連性を同時に図示化したフローチャートやダイヤグラムである。企業のプロジェクトマネジメントにおいて使われている作業工程表と同様のものである。マップ開発の目的は、教え手である教職員と学び手である学習者の双方が、「見える化」されたカリキュラムを共有することにより、学士課程教育全体の俯瞰を可能とすることにある。文章で表すことに比べ、情緒面、注意面、教示面、支援面、記憶面で教育・学習効果に優れている。 |