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Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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大学事例
職種、進路の細分や「希望」と「決定」の対比

 就職情報を詳しく公表している大学をいくつか紹介する。
 同志社女子大学は、2009年度卒業生の就職実績を、学科単位で、業種別(日本標準産業分類に基づく)、規模別、都道府県別などでの人数・構成比を一覧表にしている。特筆すべきは、職種別の実績、就職以外の進路を細かく分類している点である。職種は、総合職、エリア総合職、客室乗務員やグランドサービスなど、女子大学ならではの分類となっている。就職以外の進路は、進学(大学院、大学等)、人材派遣登録、採用試験準備、就職活動中などの分類以外に、未定や不明の人数も公表。就職状況が厳しい実態を反映したデータを明示している。これほど詳しく公表できるのは、卒業生への追跡調査を丁寧に行っているからだろう。
 同志社大学は、2009年度卒業生の進路状況、職種別の就職状況(文理および男女別)などのほかに、過去3か年の内定時期、就職をしない学生の進路(進学、自営・家業・起業、契約・派遣社員等)を公表。3人以上の就職者がいる企業名も人数とともに一覧表にしている。これらのデータは、2002年度卒業生分から同様の形式で公表しているため、過年度との比較もできる。

同志社女子大学の就職実績のページ

 東北学院大学のウェブサイトには、2009年度卒業生のデータをまとめた全54ページの冊子『就職ガイドDATA』のPDFを掲載している。文科系学部と工学部に分け、男女別に、業種別と地域別の就職希望状況と決定状況を構成比で対比。内定企業については、内定者の学科名と、男女別の人数を掲載。学科別の卒業者数、進学者数、就職希望者数、就職者数、就職率、業種別就職者数の一覧もある。例年9月に冊子を刊行して3年生に配り、同時にウェブサイトでも公表している。

東北学院大学のウェブサイト

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