特集

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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授業内容や評価に対する教員の意識が向上

 教育内容に対する学外の関心を高めるという課題を残すものの、シラバスやGPA得点分布など、教育情報の公開は学生や教員に多くのメリットをもたらした。GPA得点分布の公開により、学生は自分の成績の位置を相対的に把握できるようになった。授業講評の公開、クレーム・コミッティ制度により、評価の透明性や試験に対する信頼感が高まったことも成果の一つだ。
 教員の意識も大きく変わった。文学部教授でもある勝山所長は、「教員は自分の評価が厳しいのか甘いのかわからない。他の教員の評価を見ることにより、妥当性を客観的に測ることができるようになった」と指摘する。また、シラバスの公開により、カリキュラムの有機的なつながりを意識して、授業内容や使用教材を最適化することも可能になった。


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