長田　具体的にはどのような取り組みをお考えですか。

長尾　一つは｢女子教育｣です。多くの学生はまだ「女子」であって「女性」とはいえません。「お母さん」的な視点でしつけをしっかりして、すてきな「女性」に育て上げて社会に送り出したいと思います。

長田　卒業生にはどのような活躍を期待しておられますか。

長尾　広瀬先生はグローバルな視野を持った女性の生き方を考えておられました。先生の遺志を受け継ぎ、世界を見わたして、自分のなすべきことを考えられる自立した女性を育てたいと思います。必ずしも海外で活躍してほしいということではありません。日本で働くとしても、家庭で子育てに専念するとしても、身近なところから平和や環境に目配りできる女性であってほしいと思います。
　そのためには、たくさんの留学生を招いたり、教員が英語で授業を行ったりする環境を整え、日常的に外国語が飛び交うようなキャンパスにしたいと思います。また、本学のある「ＨＩＲＯＳＨＩＭＡ」をキーワードに、世界にさまざまな情報を発信していきたい。世界の貧困や弱者に目を向けるために、発展途上国に赴く研修プログラムも設ける予定です。こうした取り組みを通して、もう一度、本学を国際的な大学にしていきたいと考えています。