特集 「自立する高校生」をどう育てるのか
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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■ キャリア形成に対する意識
目標を見いだせない学生が増え キャリア教育の需要が高まる

 大学生は学びの目標をどのように見いだしていくのか。図4は大学入学後のキャリア形成にかかわる意識と行動について示したデータである。

図4

*数値はすべて大学生。データは、ベネッセ教育研究開発センター「学生満足度と大学教育の問題点」(04年、07年版)により作図

 「A目標」を04年と07年とで比較すると、07年の結果は2項目の平均で5ポイント程度下がっている。学びの目標を見いだせない学生が増えていることがわかる。その一方、「C自己形成の学び志向」は増加傾向にある。特に「適性診断」を参考にする学生は約6ポイントも伸びている。これらの結果は一体何を示しているのか。
 自分が何に向いているのかわからなければ、目標設定はできない。その目標にたどり着くためには、到達するための方法と段取りが必要だ。
 そこに気づいた学生の行き着いた先が、進路セミナーあるいは適性診断だったということなのではないだろうか。自分が何者かを知り、将来の目標を見いだそうと模索する学生の姿を映し出しているといえよう。


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