特集)学力下位層の拡大にどう向き合うか
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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定期考査前に成績下位層を指名補習

 成績下位層の拡大を防ぐために、補習講座「定期考査対策講座」を取り入れた。前回の定期考査で結果の悪かった生徒を指名し、講座に参加させる。国・数・英が対象だが、場合によって理科が加わる。定期考査前の約3週間、放課後の1時間を使い、毎日いずれかの教科の補習に取り組む。部活動加入者については、前回に一定水準に満たなかった生徒は、特別な事情がない限り必ず出席させるよう、学年部と部活顧問との間で共通理解がなされている。
 「受講者は、09年度の2学年の場合、英語約30人、数学約60人、国語と理科は各十数人。1学年は、2回目の定期考査で延べ230人を超えました。人数が多くて驚きましたが、定期考査の難易度を下げたりはしません。『本校に来たら、このレベルの内容は理解して欲しい』という学校のメッセージでもあるからです。ただ、その生徒には、しっかりフォローする必要性を感じています。中学時代のような宿題をこなすだけの勉強方法では対応できないことに、気付かせる必要があります」(1学年主任・土田一人先生)

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