「データで考える子どもの世界」
大学生の学習・生活実態調査報告書
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アルバイトの実施状況

 アルバイトを実施している大学生は63.7%であり、1週間あたりの実施日数の平均は2.9日、実施時間は14.3時間であった。学部系統別にみると「保健その他」「農水産」で、1週間あたりのアルバイト実施時間が全体の平均に比べ3時間前後少ない結果となった。

Q
あなたは現在、アルバイトをしていますか。
【「はい」と回答した方にお聞きします】
●週にどのくらいアルバイトをしていますか。複数している場合は、すべての合計日数をお答えください。
●1週間を通して、アルバイトを何時間くらいしていますか。複数している場合は、すべての合計時間をお答えください。
 大学生のアルバイトの実施状況について図2-2-4に示したが、実施している大学生は63.7%であった。
図2−2−4 アルバイトの実施状況 図2−2−5 1週間あたりのアルバイト実施日数(全体)
 では1週間あたりどのくらいアルバイトを実施しているかを図2-2-5に示したが、最も多いのは「週に3日」(32.1%)、次いで「週に2日」(24.3%)であり、おおむね週に2〜3日で半数以上を占める結果となった。つづいて、学年別での1週間あたりの実施日数の平均をみると全体では2.9日であり、学年別での差はほとんどみられなかった(表2-2-9)。また学年別での1週間あたりの実施時間の平均を表2-2-10に示したが、全体の平均時間14.3時間に対し4年生が16.8時間と、全体に比べ2.5時間多い結果となった。このことから、アルバイトの実施日数は学年による違いはみられないものの、4年生になると1回あたりのアルバイト時間がやや長くなっていることが推測される。
表2−2−9 1週間あたりのアルバイト実施日数:平均(全体・学年別)  表2−2−10 1週間あたりのアルバイト実施時間:平均(全体・学年別)
 次に、表2-2-11で学部系統別でのアルバイトの実施日数をみると、1週間あたりの実施日数の平均では顕著な差はみられない。しかし分布状況をみると「保健その他」で「週に1日」が全体の8.5%に対して20.9%と12.4ポイント高く、また「農水産」も「週に2日」が全体の24.3%に比べ34.8%と10.5ポイントも高い。さらに表2-2-12で1週間あたりのアルバイト実施時間をみると、まず全体平均の14.3時間と比べ、「保健その他」が10.5時間、「農水産」が11.5時間と平均時間で3時間前後少なく、また分布状況をみると「10時間以下」は全体が24.6%であるのに対して「保健その他」が36.6%、「農水産」が38.2%といずれも10ポイント以上高い。
 「保健その他」と「農水産」では、通学日数、1日あたりの大学で過ごす時間が他の学部系統と比べ多い*1ためか、アルバイトにそれほど日数・時間ともにかけられない状況が考えられる。
  • *1 第2章第2節「1週間を通しての通学日数、大学で過ごす時間」(表2−2−3、表2−2−4)を参照。
表2−2−11 1週間あたりのアルバイト実施日数(全体・学部系統別)
表2−2−12 1週間あたりのアルバイト実施時間(全体・学部系統別)
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